東京電力福島第1原発で14日、集中廃棄物処理施設で作業していた60代の男性作業員が死亡した問題で、男性が体調不良を訴えてから病院に着くまでに2時間以上かかっていたことが分かった。救急車に乗せるには警戒区域(半径20キロ圏内)外まで出る必要があるためだ。

中略

原発からの救急搬送を巡り、県災害対策本部と消防、東電の3者は原発事故後、約20キロ南の拠点施設ナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(楢葉町)で受け渡すよう取り決めている。このため同7時35分ごろ業務用車両に男性を乗せ原発を出発、8時10分ごろ着いたJヴィレッジで、常駐医師が心臓マッサージなどをしたが回復せず、同35分ごろ救急車に乗せられた。


もっと良い方法が見つからないものか。

確かに、常駐する医師の健康管理は非常に大切である。二次災害を起してはならない。しかし、何もそこまでルールに厳密にのっとらなければならないわけではないと思う。Jヴィレッジにより高度な医療機器を設置し、Jヴィレッジで高度な治療を受けられるようにすれば、助かったかもしれない。

ともかく、今は全てがはじめての経験であるため、後手に回ってしまうのは多少は仕方ないかもしれない。しかし、仕方ないでは人の命は報われない。この教訓を活かし、もう二度とこのようなことがないようにすること。また、手探りの状況ながらも、最善の策を探す努力を怠らないことが必要だと考えられる。