そこまで自分が・・・


可哀想な人だ・・・


俺はこう言った。


社長・・・あんたは人をなんだと思ってるんだよ。
人がダメだから会社がダメになる?そうおもっているの?



そうは思っていないが流れが悪いんだ!



これが権力を持っていると勘違いしている
人間の思考なんだろうか?


それは違うよ・・・
流れが悪いんじゃない。水の流れ道を細めている人間がいるから
水が流れないんだよ。



何が言いたいんだ!



だんだん顔を赤らめてくる。

俺がいた時と同じだ。



社長。あなたは社員の防波堤になってあげられる人じゃんいんだよ。
むしろ、必死で流れようとしている社員という川水に土を入れて
邪魔をしているんだよ。




なに!そんなことがあるか!
俺がここまで会社を引っ張ってきたんだ。
それで、回りは喜んでいるんだ。
なにを言ってるんだ!




ここまでくると哀れだな。。。。。



じゃあ、最後の恩返しに教えますよ。社員の姿を・・・
なれの果ては今の俺の姿ですよ。
今の俺にさっきの言葉を吐き捨てる事が出来るのは
社長の気持ちの中に社員への思いなんてないからいえるんですよ。




うっ!



帰ってください。俺はそれほどお人好しじゃない。
それに俺が会社を辞める原因が全てわかっった事に
喜びを感じますよ。あの時の最後の言葉までウソだったとはね。




そういうと、彼は何も言わず帰って行った。


権力というものなのか解らないが、俺には
彼が何かに呪われているのではないかと思うほど
人として理解できなかった。



予期せぬ来訪者は俺をそんな気持ちにさせた・・・