ベットの上。
それだけは変わらない。
しいて違いをいえば、ここは病室。
全てがこれでいいんだ。
始まりから解っていたことだったんだ。
つぐみの優しさに甘え、俺はここから
抜け出して、些細な自由が欲しかった
だけの事。
看護師の女性は、あっけない出来事だと思っているだろうな。
夜中になると、突然、恐怖に襲われ、
点滴を何回か打ってもらう
なんだか、廃人になったようだ。
いや、廃人だな。
冷静な時には、自分を判断出来る。
なんだか、シーソーに乗っているような感覚でいた。
悲しいかな、全てを失くしてしまった