俺はそれから、ほとんど話さなくなり、
食事もほとんど取れなくなっていた。
ベットの上で布団にくるまり、ただただ
一日が過ぎるのを待つだけ・・・
そんな時、不思議な夢を見た。
透き通るような世界というか、神秘的な
言葉では言い表せない光景。
ここはどこなんだ?
そして、そこがある場所だと気付いた。
この世の果て・・・
いずれ誰しもが行き着く処・・・
行きたい・・・そこに行きたい・・・
俺はそんな風に思っていた。
と、同時に隣で寝ていた、つぐみが俺を
起こした。
『大丈夫なの?ねぇ?』
俺にはさっぱり意味が分からなかった・・・