つぐみは買い物に行っている。
亮太の母親から電話番号を聞いて、それを
つぐみがメモしてから1週間が経とうとし
ていた。
連絡はない。
俺自身の体は、痛みが日に日に強くなり、
話をするのもイヤになっていく。
でも、今回、つぐみだけには限界までツライ
気持ちをさせたくない。
献身的で、優しくて、責任感が強く。。。。
いう事なしだとおもう。
この病気さえなければ、決まりきった事を
するであろう自分を憐れんだ。
不幸になる。そうさせる訳には絶対行かない。
そんなことを考えていると、いつもの様に
切なくなる。
人間という生き物の果て・・・
俺はそれなりの年になってから病気が出た。
でも、亮太は・・・・
俺は考える事を辞めた。
そんなバカなことはないと言い聞かせながら・・・