俺は、オモチャ売り場でロボットを買った。
正直、あの年くらいの子供が何を望むのか
俺には分からなかった。
それを持って席に戻った。
『亮太くん!これ、プレゼント!はい!』
そう言って渡そうとするが受け取らない。
『怖いよな、いきなり。じゃあ、お母さんに渡しとくからね。』
といい、母親に渡した。
『どうもすいません。』と、母親は恐縮している。
『いえ、今日突然、お付き合いいただいてるんで、亮太君へのお礼です。』
すると、母親は亮太にそれを渡した。
『ありがとうって言わなきゃダメでしょう』
どこでも見る親子の会話だ。。。。。
しかし、亮太は言葉を発しない。
『いいんですよ。気に入らないかな』
そう言いながら俺はコーヒーを口にした。
すると・・・
『ありがとう』
と、小さな声が聞こえた。
俺は顔を上げると亮太が無表情で俺を見ていた。