『ねぇ~?』




俺が声かけるが返事は無い。




なんだか、恐怖に怯えたようにも見える。



『いいんだよ。ごめんね。』



なんだか、やるせない気持ちになった。


人の一言が、人の人生を変える事があるという事実を

聖職者がわからないのかということを…



でも、医者も同じか。。。



ふと、初めて病気が発症した時の事を思い出した。


あの時も、その一言が俺を苦しめたんだ。



『すいません。いつもこうなんです。』

母親が俺に言ってきた。



『いや、解りますから。名前は?』



『亮太と言います。』


『そうですか。小さいのにツライですね。』


『どうしてこんな事になったんでしょうね』


そう母親は俺に呟いた。



俺は、『解りません。今の僕には・・・』



いや、今の僕じゃない。。。


これからの僕もそうなんだ。。


きっと答えなんてないんだ。


でも、それは言えない。この子にとって
あまりにも酷な話だから。。。


『僕は何回も繰り返してるんで。。。これから酷くなるのも解りますし。。』



そういうと、俺はファミレスのオモチャ売り場へ歩いて行った。