自分の行動がおかしいのは理解できた。
でも、何とも言えない感覚が俺にはあった。
俺は、『あのー?お住まいはこちらなんですか?』
と、意味不明な言葉を発した。
母親は、奇怪な目で俺を見ていたが後ろにいる
つぐみを見て安心したのか分からないが、
『そうですけど・・・何か?』と返答してきた。
『すいません。何に無いんですけど・・』
そういうと、男の子が母親の後ろに隠れた。
つぐみが、『どうしたの?』と不思議そうに
聞いてきた。
『いや、チョット。』
母親も不思議そうな顔をしている。
『僕?何歳なの?』
男の子からは答えは無い。
『名前は?』
やはり答えはない。
『すみません。驚かせてしまって。
実は僕、チョット病気を抱えてて・・』
そういうと母親は、つぐみに目線を合わせた。
あれほど、自分の病気を人に言いたくない俺が
なぜ、自分からあったばかりの人にいったのか
は解らない。
しかし、今考えてみるとこれも合点がいくものだった。
でも、これも