バスは走り続けている。
バス停から乗って来る人、そして降りていく人。
まるで、自転車操業のように思えた・・・
俺の前に座っている男の子は相変わらず
俺を振り返りは見て、又、振り返りの繰り返しだ。
なんだろうか?
この感覚は?
男の子は、見た目で小学生。5年くらいかなぁ~
そう思っていた。
すると、バスがプーっと音を鳴らし止まった。
その親子が降りていこうとする。
何故かわからないが、俺も慌てて降りていた。
つぐみが、『どうしなの?』と言いながら後を
ついてくる。
そして俺は、その親子に、『あのー?』と
自分の意思とは関係なく声を掛けていた。