俺の首にはクロスのネックレスが、ぶら下がっている。
前に、つぐみが必死になって探した教会の神父が清めてくれたもの。
これは、やっぱり罰だ!
神様が俺に与えた罰だ!
試練なんかじゃない。。。
でも、どうでもよかった。
いずれにせよ、重ねた悪事もこれまでだよ。
俺が悪事をはたらいた罰なら。
しかし、一つだけそんな俺にも不思議に思う事があった。
つぐみは俺を連れて何処へ行くんだ?
会長の保養所には、海を見に行っただけだった。
それから、電車に乗り横浜に向かってはいるが、何かを考えてるんだろう?
何も聞かない俺でも、それは気になっていた。
自分の居場所がどこになるのか?
そんな事を思いながら、不思議な感覚で外の景色を眺めていた。
何処でもかわらないか?
俺がこれでは…
いや違う、俺がこんなだから気になるんた。
俺は、出来る限りの思考を働かせ、つぐみに話しかけた。
『つぐみ…?』