重い体に鞭をいれて、洋服に着替え部屋からリビングに出る。


『どこ行くの?』と、母が訪ねる。

『やっておきたいことがあっるから・・・すぐに戻るよ。』


俺はそういい心配する母を内心わかっていながら外に出た。

タクシーを拾い、街に出る。


そして、タクシーを降りた場所は、勤めていた会社のビルの下。。。

ここで、あったことを昨日の様に思えるのは、何年も逢っていない友人にあったような不思議な感覚だった。


イヤな事もあったが、いいこともあり、懐かしさがある。


でも、俺の居場所じゃない事は分かってはいるが、過去の栄光までとは言わないが電気が付いている会社をみてホッとした。


それから、重い足取りで、ママのところへ向かう。。。。。


俺の顔を見たママは、何も言わず、これから俺に起こる事を全て理解しているようだった。


俺も何も言わず、ママの顔を見て笑顔で頷き席にもつかず店を後にした。

これで十分だ・・・


分かってくれてれば言葉はいらない・・・

また、来たよ。あいつらが・・・

闘いに行くよとでもいおうとする俺を優しい笑顔で送り出してくれたようでもあった。


俺の中での宣言。。。。。


来る時が来た。。。。。。


そして、全てを終えた俺は落ち着きを払い、自分の病気を向き合える状態になっていた。

また、戻ってこれるだろうか?


それだけが望みなんだが、どうだろう?


いよいよだな。


俺はそう思いながら、家に帰り全てを受け入れる準備を整えた。