レイは俺の薬を見ている。
そして、どこかに連絡をした。
何時間かして、一人の日本人が来た。
レイと話している。
すると、その男は俺に話しかけてきた。
『私はこちらで医師をしているものです。こちらでは、この手の薬はないですね。』
そう言ってきた。
当たり前だろ、日本の薬なんだからと思ったが、『そうですか?』と答えた。
『この薬、一粒づつ借りてもいいでか?』というので、いいですよ。と答えた。
いずれにしても、薬は俺の生命線だ。仕方がない・・・
帰ること以外に方法はない・・・これも、足枷のようなものだ。と思うしかなかった。
その日は、レイがパーティーだといい、日本で知り合った友達も来た。
しかし、フィリピンはデカいというか、沢山の島で構成されていて全員くることはできない。
俺は電話で久しぶりの会話をしたり、いつまでいるんだ?必ず行くから・・・
そういう話もした。電話では長くなるから帰る前に電話を入れるから、それまではいるよと言うほかなかった。
しかし、驚いたのは料理の数だ。庭では、子豚の丸焼きを焼いている。
初めて自分の目で見た。
あまり、良い光景ではないが、レイ曰く最高のもてなしだという・・・
俺はその日、薬の事が気になり酒は飲まなかった・・・
自分がいけないのだが、薬が少なくなるにつれ、不安になった。
みんなは、しこたま酒を飲み、至る所で寝ている。
凄い光景と言えば凄いし、醜いと言えば醜い・・・
でも、これが自由なのかもしれない・・・
俺はそう思った・・・
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