俺の足枷は外れるのだろうか?
このまま、重い鉄球を引きづりながら生きていかなければいけないのか?
いや、これは俺だけじゃない・・・人は生まれた時から思い鉄球を引きずっているんだ。。。
『あの子がさ、毎月、店に3万円づつ送ってくるんだよ。仕送りを・・・』
『そうなんだ、アイツらしいよ。』
『前に電話があった時、いらないよって言ったら、親孝行させてだって』
『・・・・・・』
『私は嬉しかった。今までで一番嬉しかったあの言葉が・・・』
ママは目を真っ赤にしながら、テーブルに置いてある灰皿を手の上に乗せ俯いている。
『いいじゃん、ママ。親孝行してもらえよ。』
『・・・・・・』
『俺は親不孝の連続だった。今もそうだよ。いい娘、持ったね。』
『ふふふっ。お前も私の子供だよ。親不孝のね。』と、微笑んだ。
『俺には病気と言う足枷がついているから、親孝行も難しいだよ』
『そういう時に、病気の話はしないの、バカ!』と言った。
『ごめん、ごめん』
『でも、こうしていてくれるのが、一番の親孝行だよ』
ママの優しさがそこにはあった・・・・・
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