やっぱり・・・・あの子・・・・
つぐみ・・・・・
『あんたが保養所から出て、つぐみと別れてからあの子は直ぐに話があると言ってきたは・・・』
『ママ、もうやめない・・・その話は・・・』
『聞きなさい！』
店の空気が変わる・・・・
『あの子はこういったよ・・・・・』
ママ、私、ここから離れるね。自分をもっと強くしなきゃ。HIROTO見てたら、今の自分はホントの自分じゃないように思えた。
アイツは、再発する自分を知ってるんだよ。だから、ここへは帰ってこないんだよ。今度は、自分の力で何とかしなくちゃて、思ってると思う。
大変な事を十分わかっているのに・・・・
確かにアイツは恵まれている。周りから見ても、私から見てもそうだと思う。でも、お金じゃどうにもならない事やいつか自分で立ち上がらなきゃいけないこともあるよ。
全てがHIROTOの人生の一部なんだよ。
私には、それが理解できない。口では理解できるというかもしれないけど、ホントの意味で理解はできていない。
だから、ホントの自分探しをしたいと思う。
分かって、ママ・・・・
そう言って、つぐみは一人の力で、学校に行き、会社で働き、世間の中に飛び込んだ。
『今、つぐみは・・・・』
『たまに連絡はあるけど、居場所も電話番号も変えて連絡も取れないんだよ』
『そうか・・・アイツは全て分かってたんだ。』
わかっていたんだ・・・・
全て・・・・
つづく
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