どことなく変な感じだ・・・・
ママは俺を待っていたような・・・・
それも違う意味で待っていたような・・・
『お前は自分が病気になった時、どうだった?』
『どうだったって、突然、体がおかしくなって、病院で検査したら鬱病ですみたいな・・』
『・・・・・・』
『だから、どうもこうもないよ。考える暇もないよ。』
『病気はその方がいいのかもね?』
『なにそれ、意味わかんないんだけど?』
パターン的にイヤな言葉が出てくるパターンだ、やめてくれよ・・・
『わたしさ、思うんだよ・・・一人でいるだろ・・・このまま年を取って動けなくなったら、どうすよ
うかと、誰が面倒見てくれるんだろうとか・・・』
『なんだよ。そんなことかよ。なんかあったのかと思って、ビクビクしたよ。』
『そんなことじゃないよ・・・不安になるんだよ・・・』ママは冷静にいう。
『ゴメン。でも、不安になるのは分かるよ・・・・俺もそうだったから・・・』
『・・・・・・』
『ママになんかあったら、俺もいるし大丈夫だよ。心配ないって・・・』
『ありがとう・・・でも、そうはいかないよ。』
『なんで?』
『迷惑を掛けたくないからね。あんただってそうだろ。だから、何年も一人で・・・』
『俺の場合は、何回もだから・・・勝負しただけだよ』
『やっぱりそうか・・・・あの子が言ってた通りだね』と、ママが言う。
ママは懐かしげにそう言った。
つづく
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