俺はこの街が生まれ変わったんじゃないかという位の変わりようにビックリした。




あった所にその店がない・・・・


あった場所に公園がない・・・・



なんだか浦島太郎のようだった。


驚きが隠せないくらい・・・



昼間の街はホントに久しぶりだ。



この病気になって年も重ねてきた・・・


みんなに助けてもらい何とか生きている。



しかし、噂話とは早いものだと痛感させられることがあった。



俺が街を歩いていると、ガキの頃から反りの合わない奴が歩いてきた。


平日のこの時間に歩いているんだから、まともな事はやっていないのだろう。


まぁ、俺も一緒だが・・・


すると、『よっ!HIROTO、横浜にいなかったんだって?』


『ああっ』と答えた。喋りたくもない2人だ。


『戻ってきたのか?』


『ああっ。』


『あっ、そういえば病気治ったのかよ?』と聞いてきた。


ちぇ!


『ああっ。』


『鬱病だっけ?大変だなぁ。でも元気そうじゃん。働くのが嫌になって怠けてたんじゃねぇか』


と、つかかってきた。


俺は『お前、いまなにやってんの?』と聞いた。


『怠けてないよ。兄貴に買い物頼まれてよ。仕事、仕事』と、言った瞬間、


俺はそいつの鼻っ柱を思いっきり殴りつけた。


『お前みたいなバカがいるから、世の中おかしくなるんだよ。それと、鬱病は怠けてるんじゃなくて病

気。病気なんだよ。なった奴にしか分からない病気なんだよ。』と、言った。


相手は、『ふざけんな』と言いながら、顔を押さえている。


『ふざけてんのはお前だろ?絡む相手間違えるなよ。今度、絡む時は俺が鬱病のときにしろ』


と、いい俺は歩き出した。



世間なんてそんなもんだよ。


俺は人に恵まれてるよ。と、感謝した。




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