『あんたも、大変な星の下に生まれたもんだね』と、ママが言う。
『そんなことないよ』
『お前みたいな子も珍しい。人の為にそんなことまでして・・・』
『俺は、それ以上に人に助けてもらってるから・・・』
『あんた、帰ってこないのかい?』
『ああ、俺はつくづくイヤになった。今回の件で・・・・』
『そんなの、ここらでもよくある話だろ。』
『ある話だからいやになるんだよ。』
『ずーっと向こうにいるのかい?』
『わかんないけど・・・』
『体は・・・・・?』
『たまに症状がでる。でも、大丈夫だよ。』
『いつ帰るんだい?』
『今日帰ろうと思ったけど、もう、電車ないから・・・明日。』
『そうか、今度、遊びに行こうかなぁ。』
『ああ、何もないよ。雪か、紅葉か、そんなとこだよ。』
そんな、どうでもいいような事を、長い事話していた。
しかし、今日は疲れた・・・・
何もかのもが、こっちは忙しすぎる。
そんな事を思っていると・・・・
『HIROTO!』
ママの名前を呼んだ・・・・
つづく
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