『もしもし、ママ・・・』
『HIROTOどこにいるの?』
『今日は行けなくなった。』
『なんで?』
『用が出来ちゃったんだよ。』
『用ができた!何の用なんだい?』
『友達がさ、集まってて・・・・』
『ふざけんじゃないよ!こっちもみんな、お前が来るってんで待ってんだよ!』
そうなるよな。普通・・・・
『どこにいるんだい?』
俺はとっさに、『駅のホーム』と答えた。
『お前、おかしくないか?友達に会いに行くのになんで駅にいるんだい?』
やばっ!
『電車で行くんだよ。』
『言い訳はいいから、すぐに来なさいよ。』
プープープー・・・・
参った。完全に参った。
もうどうにでもなれ。と思い、ヒロミを連れ店に向かった。
引き戸を開けると、よく来たーとみんな大声で迎え入れてくれた。が、後ろからヒロミが入ってくると
店中は静まり返った。
『よく来たね。そういう事だったんだ。ふ~ん』とママが目を細めている。
『こんばんわ』とヒロミがいうと、『いらっしゃい』とママが言う。
重い空気が流れる。。。。
ヒロミにはいたって優しいたいどだが、俺には冷ややかな態度・・・
俺の前にはコーヒーを出し、ヒロミの前にはビールを出した。
『じゃあ、乾杯しようか。』
『カンパーイ』というママの声と共にみんな乾杯している。
参ったなぁー・・・・
しかし、悲劇はここからはじまる。
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