俺は、相変わらずの偏食家でいた。
食に疎いというか。興味がないというか。
いずれにしても、レトルト製品で生きていける自信だけはある・・・
あれから、何週間かして、ヒロミがやってきた。
容器に入れた、この地方の料理を入れて・・・
俺はこの手のものが一番の苦手。
気持ちだけで、いいからと失礼だが断った。
ヒロミは、この間の話を気にしているようだった。
『友達から電話があって、この間、平気だったって・・・・』
『また、おいでよだって・・・』
『心配したんだよだって・・・』
そんなことばかり、言っている。
俺は、黙って聞いていた。
『今週、又おいでよって言われてるんだけど・・・・』
今週・・・・
『行きたいのか?』
『どうすればいいか、分からないから聞きに来た。』
都会に触れた人間の性。癖になるように・・・
でも気になる。Aの友達は手を引いている。また、同じことをしたらどうなる事かは十分わかってる。
なんなんだ。。。
『わかった。俺が一緒にいってやる。そのかわり、彼氏も一緒でいいかと、聞け。』
ヒロミは、すぐに電話を入れ、了解をとった。
二度とヒロミが行きたくらるような事にならなければいいんだが・・・
俺は、そう思っていた。
東京の奴らは、大半が地方から出てきた人間か、外国人だ。
まぁ、俺の生まれた街と変わらないが、そこに日本のブラックな組織がある。
それを引いたら、始末が悪い。
いずれにしても・・・・
そして、東京へ行く朝が来た・・・
つづく