『お~い!HIRORO~!出てきなさ~い!』と、ドアの向こうでつぐみが、呼んでいる。
俺は、ゆっくりとドアを開ける・・・・
『おばさん、知ってたよ。』
『えっ!』
『良く考えたら、タンスでしょ。着替えとか入れ替えるよね。』
そういえばそうだ。確かに・・・
『だから、なんで?って聞いたんだって・・・でも、これしか知らないみたいだけど、この際、言っち
ゃえば・・・』と、つぐみは言うが、『あれは、ホントにやめとく。』と言った。
『あっ、そう。まぁ、いいんだけど、食事の途中でしょ。戻ろう。』と言われた。
『まぁ、そういう事だから・・・ねっ。』というと、
『ねっ!じゃないでしょう。タンスの中の通帳見た時はビックリしたわよ。』といい、
『まぁ、そういうことになったんだよ。ばあさんが、何かあったらって・・・』
母は封筒から、100万をつぐみに渡し、100万をママに渡した。
二人とも拒否したが、『つぐちゃんは、もっともらう権利があるけど今回はこれで我慢してね』
するとママが、『私は関係ないからいらないよ』と言う、
『みんな同じくらい心配してくれてますから良いんです、。』と言う。
『イヤ、だめだよ、』と、ママが言うと、『じゃあ、HIROTOが、飲みに行けるようになった時の先払い
で・・・』と、言った。
『これは、ありがとうね。HIROTO。でも、お金の心配はいらないわよ。貴方が、稼いでくれたお金、今
いくらくらいあるか知ってる?』
確かに言われれば知らない。俺は、知らないというと、『十分、贅沢が出来るくらいの預金はあるの
よ。だから心配しないでいいの。そのお金は、貴方が身を削って稼いでくれてたものなんだから・・』
と、付け加えた。
確かに、稼いだけど、使いもしたし、俺はそんなことまで知らない奴だ。
自分でも可笑しくなる位、金には執着がない。。。
これまた、困ったものだが・・・・・
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