母に、つぐみが、食事の事を話している。
子供の頃は、好き嫌いなく何でも食べていたのに、一人で暮らすようになってから好き嫌いが、激しく
なってしまってと、言っている。
それは、ホントにそうだ。
俺は小さい頃、なんでも口に入れた。
一人で暮らすようになってから、偏食が始まった。
好きな物だけを食べ、好きなものだけを飲む。
それが、病気の原因の一つかは分からないが、良くはないだろう。
『つぐみちゃん、ごめんね。迷惑ばっかりで・・・』と母が言う。
『おばさん、みんなで決めた事ですから、何言ってんですか。私が望んだことでもありますから・・』
つぐみは、そう言った。
母は、『ありがとうね。』と、いい頭を下げた。
『何か足りないものないかしら?』と、母が聞くと、
『昔がウソのように、何も欲しがらないんです。』と、笑顔で答えていた。
『じゃあ、行くね。また来るからね。つぐみちゃんのいう事、ちゃんと聞くのよ』と言った。
小学生の子供に言うように・・・
俺は、ウンと頷く。
そして、母は帰って行った。
俺が、毎日、思っている事・・・・・
ここは、どこなんだろう・・・
今でこそ、それくらいの事は、考えるようになっているが、ここへ来た時は、心が無くなっているくら
い、思考が停止していた。
ここは、どこなんだろう・・・
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