それは、週に何回も食べていたくらい、俺の好物。
温めたナポリタンを、つぐみが口に入れてくれる。
お い し い・・・と、俺は呟いた。
そして、また、つぐみは俺の口にナポリタンを入れた。
ママも聞いていたんだろう。
俺の横で涙をこぼし、そして、つぐみも目を真っ赤にしながら、水を飲ませてくれる。
そして、俺は、完食した。
『おいしかった?』と、ママ言う。
俺は、頷いた。
すると、つぐみは俺の頭を撫でながら、『頑張ったね』と、いい涙を流す。
思いでは消せない・・・・
そして、思い出の味も忘れない・・・
今になれば、そう感じている・・・
つづく
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