俺と、つぐみは釣り人の近くの川石に、座った。


俺はここに来るまでに、息が上がっていた。


恐ろしいくらいの、体力の低下だ。



釣りをしている人が、『今日は釣れないよ』と言ってきた。



俺は無言のまま・・・・


つぐみが、『難しんですか?』と聞くと、


『簡単じゃないよ』と、言う。


『やってみるかい?』と声を掛けられ、つぐみが『HIROTO!』


と、言ったが、俺は顔を横に振った。



そこまで、出来ないよ。と、思った。つぐみはガッカリしているようだ。



俺は、立ち上がり帰ろうとする。


つぐみが、すぐに腕を抱えてくれる。


建物の入り口には、〇〇保養所施設と書いてあった。


そうか。ここは、施設だったんだ。


入院を嫌がっていた俺を考え抜いたあげく、ここを選んだのだろう。


しかし、人の少ない所だ。


ここは、どこなんだろう?と、また、考えだした。



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