携帯は鳴り続けている。
捨てようか、迷っていた・・・
こんなもん今更、意味がない・・・
しかし、母にはメールを入れる事にした。
『大丈夫だから・・・』とだけ・・・
ポケットに入っている金を取り出し、その金をジッと眺めた。
これで、買えないものはないと、思っていた。
でも、ばあさんが死んだとき思った。
こんなものがあっても・・・・
俺は空にその金を投げた・・・
ヒラヒラと金が舞い落ちる。
その姿を見ていたのだろう、誰かが警察に通報したらしい・・・
警察官がきた。
『どうしましたか?』
『どうもしない。』
何を言ってきても返事はしなかった。それ以上・・・
困り果てた警察は交番に俺を連れて行った。
そして、持ち物をといい金の入っていない財布と携帯をポケットから取り出した。
免許書は入っていない、身元が確認できるものはないと話している。すると、
『携帯見せてもらいますよ』といい、携帯をいじっている。
いつもなら、喧嘩にになるようなことだが、どうでもいいと思った。
想像はつくだろうが、ある事情から母と俺の苗字は違う。
俺と同じ苗字はない。
携帯の電話帳の中には・・・
つづく
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