診察室にいた・・・
母も同行していた。
『お母さん、いつからですか?』と医院長が聞く。
『一週間前くらいでしょうか?』
『そうですか。』
『HIROTO君、どうだい?』
『・・・・・・』
『しゃべりたくないかい?』
『・・・・・・』
『話してくれないと分かんないなぁ。ちょっとで構わないからさ』
『・・・・・・』
『お母さん、最近の行動はどうでしたか?』
『はい、お世話になった人が亡くなったとは聞いています。』
『そうですか・・・』
『大変だったねぇ。』
俺は、喋りたくないというより、今考えると鬱の底の底にいたように思える。
『お母さん、ちょっと薬を変えますんで、それを必ず飲ませてください。』
『はい、わかりました。』
『何かありましたら、直ぐに来てください。』と言われ、家に戻った。
俺はそれほどまでに落ちてしまっていた・・・・
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