『ばあさん、連れて行きたいとこあるんだけど』と、俺が言う
『行くよ』
クルマを走らせることはないが、クルマに乗せてあげたくて、十五分位走ってからクルマを止めた。
『ここだよ。』
『なんだ、ここは?』
『俺の家。』
『そうか、そうか』と言う。
家の鍵を開けると、『おかえり』と母が玄関に出てきた。
『お客さんだよ。』というと
『いらっしゃいませ』と言った。
『どうも、息子さんにお世話になってます』と、ばあさんが言った。
なんで、おばあちゃんとという顔をしていたが、特に詮索する母でもない。
俺は、ばあさんに、ここが俺の部屋だよといい、部屋を見せた。
すると、『お前、ベットに寝ているのか?贅沢な』と言ってきた。
俺は、笑った。。。。
すると、写真たてに入っている写真を見つけた。
あっ!つぐみと旅行に行った時の写真をそのままにしてをいたものだった。
『誰だ?』と聞いてきた。
『昔の彼女だよ』
と、言った。
『そうか・・・』
後は何も言わなかった。
それから、お茶をのみ、俺はカバンに洋服を詰めた。
母に『しばらく、帰れないから』といい、
ばあさんの家へ向かった・・・・
車内で『可愛い子だなぁ』と、ポッリ話した。
そう言ったばあさんは、どこか寂しげだった。
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