ばあさんが、話し出した。



『HIROTO、コイツの言う通りだと思うぞ。お前はお前なりによくやったと思う。お前の人生は、私らと

違い、これから、まだまだ、長い。お前は調子に乗るから言わなかったが、お前には商才がある。私が

今まで見てきたんだから、間違いない。なぁ、HIROTO。もう、安心させてくれ』





『奥様のお墨付きですか。凄い事です。それより、初めて、あなたの事を先生からお聞きした時、私は

ビックリしました。先生は、年を取られてから、新たな人を家に上げませんでした。そうしたら、先生

が、あなたの事を、言われていましたので、どんな方かと興味を持っていたんです。』




『僕は、吉川さんが会長に何を言っていたのかは分かりません。ただの普通の会社員です。ばあさんが

いうような、商才もあるか、ないかもわかりません。』






『でも、吉川さんにはいろいろなことを教えてもらいました。仕事の事、人間としてという事、恩とい

うもの、数えればきりがないくらいに。有難い事です。しかし、僕にも部下がいます。会長のような大

勢の部下ではないですが、その部下を見捨てろと言われたら、僕にはそれは出来ません。彼らが、それ

を望むのなら、そうしますが・・・・』



『あなたとは、同じ時代に生まれたかったことでしょうね。先生も・・・そして、私もです。』



『HIROTOよ。こいつが言うように、お前の未来を潰したくない。安心させてくれ。』とばあさんがいう




『ありがとう。ばあさん。でも、やっぱり、俺は生き方を変える事は出来ないよ。ゴメン。』



と言った。




腕を組み、何かを考えてる会長が横にいる。



そして・・・・



つづく



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