平日のもう深夜を回っている・・・・
店の中も、客はパラパラとしかいない・・・・
たまに、廻りから笑い声が聞こえてくる程度だ・・・
『ファミレスっても、私、ご飯食べたし、さっきコーヒー飲んだしー』と言っている。
『しょうがないだろ、外は寒いし、ここが一番近いんだしさ。』
『あ~つまんない』
『つまんないってもこの時間じゃ、しょうがないよ』
『そうだよ!もっと、早く電話してくれればよかったじゃん。』
俺は、今、会社に行っていて、それが原因で、又、調子が悪いとは言えなった。。。
『ごめん。ゴメン。』
謝ってばかりだ。。。。
でも、その原因を作ったのは俺だと、十分理解している。
さっき、ママに病気で電話が出来ないような事を言ったが、違う、そうじゃない・・・
体は別にしても、無理して会社にはいっている。
でも、無理してでもしなきゃいけない事は、つぐむへの電話だったんだ。。。
そんな事を、考えながら、久しぶりに見る、つぐみの顔を見つめていた。
俺は、この光景をいつかもみたような気がしていたが、思い出せない。。。
『あっ。これ』と、あるものを渡してきた。
『なにこれ?』
『いいから、文句言わないで開ければ・・・』
『はいはい!分かりました。』
開けてみると、十字架の形をしてネックレスだった。
誕生日でもない、クリスマスでもない、なんで?
『見れば分かるじゃん。ネックレスだよ。』
『違うよ。なんで、これをくれるの?なんの、記念日でもないし』
『お守りだよ。神社とかのお守りだともし歩かないでしょ。』
『なんで、クロスもネックレスがお守りなんだよ。』
『お守りになるって、言われたの!』
クロスのネックレス・・・
つづく
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