電話の呼び出し音が鳴っている。
電話には出ない。
出ないよな・・・・・
と、思い電話を切ろうと思った時、『もしもし、ＨＩＲＯＴＯ・・・』
と言う声が聞こえた。
『ああっ。ゴメンな、こんな時間に・・・・電話大丈夫か？』
というと、
『うん、大丈夫だよ。』と言った。
『ゴメンな。連絡もしないで・・・』
『うん。』
『ママのとこ言ったんだってな。』
『うん』
『元気だったか？』
『うん』
『そうか。よかった。』
『うん』
その後、沈黙がしばらく続いた。
『悪いな、こんな時間に、又、電話するよ』と、電話を切ろうとすると、
『今どこにいるの？』と聞いてきた。
『シュノミリアの近く』
『コンビニの前で待っててくれる』と、言ってきた。
『ああっ』といい、電話を切った。
『うん、しか言わなかったなぁ』
当たり前か。。。。。
どう話そうか？
いや、どう話そうかじゃなくて、全ての話をしよう。
それが、一番いい。
そうじゃなきゃ、人の道から外れる。
俺は、大きなため息をついた。
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