宛てのない旅・・・・




つぐみは、家に帰り、荷物を取ってくると言いだし、帰っていった。



俺は、不思議だった・・・



今迄、といっても2日だが、彼女がホントの意味での笑顔見せたと思ったのが、あの一瞬だったからだ。



ホントにあてなどない。。。。




一人で行きたかった。。。。


誰かと行くと、気を遣う性分なので・・・



『ママ。やっぱり、一人で行くよ。つぐみちゃんには謝っておいて』というと、




『なにいってんの。連れて行ってあげて、お願い。』



一宿一晩の借りじゃないが、そこまで頼まれらイヤとは言えない。




小一時間、待っていると・・・・



どこに行くんだという位の荷物を持ってきた。


『すいません。多くなっちゃった・・・』といい、俯いている。



『さぁ、いっといで!』といい、俺とつぐみの奇妙な旅が始まった。



『どこか行きたいとこある?』と聞くと、



『ないです。それに行きたいとこがあったら宛てのない旅じゃないですよ。』


それもそうだ。




俺は、車で行こうか、電車で行こうか、迷ったが、電車にした。



旅って感じがするしな。



と、そんな、単純な理由で・・・


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