会社に着き、俺はまた一人、デスクにいる。
山田・・・・
半年男の異名を持つ人・・・
人間には、向き不向きがあるという。
俺は、坂本さんの前だから、ああ言ったが、実際、山田が申し入れをしてきたらどうしていただろう?
と、考えていた。
やはり、引き止めていたのだろうか? すぐさま、受理していたのだろうか?
やはりここは、会社だ。特に営業の世界。俺は受理したと思う。
彼は、人生の場を間違えている。大変失礼だが・・・
この世界では、お人好しでは食べていけない。
そう、思っていた時、あっ!と思った。
彼は分かっているじゃないかという事を・・・
仕方なくとまではいかないが、彼はその中で自分をしっかり持ち、自分という人間を貫いていく事を実行しているんじゃないか?
多分そうだろう・・・
イヤ間違いなく・・・
契約書を書く時にも、彼は拒否した。
それは、自分を貫き通す為に・・・
俺も、そうだよなぁ~
こんなそばに、尊敬し、人生の教科書みたいな人がいたなんて・・・・
室内禁煙の社内の中で、缶コーヒーを灰皿にタバコに火を付けた。
人間って難しいよなぁ。。。
日が落ちてきた。。。
営業マンも次々と帰ってくる。
俺は、ホワイトボードに、山田 850万と書いておいた。
みんな、大喜びだ。
彼はみんなに愛されているんだ。
数字だけではない、彼自身が愛されているんだ。。。
素晴らしい事だ。そして、尊敬するよ。と、思った。
ポチっとお願いします。