『いや、遠いや~』と、俺が言うと、
『来てくれって頼んでないだろ』と、言い返してくる。
ふっ!相変わらずだなぁ~と、思いながら、海を見ている。
『家さえ綺麗なら最高だね』と、俺が言うと、
『口が減らないねぇ』
『相変わらず』と、同時に言った。
二人は、また、大笑いだ!
俺は坂田に、『あそこに釣り糸垂らせば、一時間もしない内に、晩飯が取れるぞ』というと、『はぁ~』と、意味が解ってないような返事が返ってくる。
『ヨイショと!』と、いい、お茶と茶菓子を持ってきた。
『あがりな』と、いい、俺は、お茶を飲んだ。『にがっ!』と言うと
『わざと苦くしたんだよ。』
『よく言うよ』と、俺が言う。
『あんたも、あがりな』と、坂田に言った。
坂田は、いただきます。と、いい何も言わず飲んでいる。
『じゃあ、本題に入るかい』と、言い出したので、
『ああっ。。実は、今日は売る物はないんだよ』と、俺が 言った。
『じゃあ、何にしに来たんだい』とあう。
『頼みがあってきた』
そういうと、『なんだい?』と聞いてきた。
『保険屋になってくれない』と、言うと、
『保険屋?』
『保険屋だよ』
『言ってる意味が分からないし、あんたが一番知ってんだろ。まどろっこしいのが、嫌いなのは!』
『まどろっこしくなっんてないよ。保険屋になって欲しいんだよ』
『まぁ、考えておいてよ。今日は、こちに泊まるからさ』
そういい、近くのホテルに入った。
坂田に、金を渡し好きな物食べて来いといい、会社に電話を入れ、事情を話した。
どうでも、いいような内容を報告し、納得させた。
しばらくすると、携帯が鳴った。
『本部長!250マンで契約頂きました。』と、社員からの電話だ。
『ありがとう』と、いい電話を切った。
それから、全営業に電話を入れ、契約が上がった事を伝え、明日の朝は居ないから頼むと伝えた。
しかし、これだけの人数に電話するのは、一苦労だ。
しかし、この電話が相乗効果になる事は間違いない。
明日、ばあさんのとこに行って勝負しなきゃなぁ~と、思いながら、そのまま眠ってしまった。。。