深夜は1時過ぎ・・・
終わりを見せない話し合い。。。
『私的財産は投入されるんですよね?』と、俺が社長に聞いた。
『何でそんな事しなきゃいけないんだ。』と言ってきた。
俺は、愕然とした。ここは、会社ではない。個人商店だ。
言っても無駄だ。
『じゃあ、下請けや社員にこれ以上の迷惑は掛けれない。今すぐ、倒産手続きをしましょう』
と、言うと
『まだ、二週間ある。会社は潰れていない。』と、言ってきた。
『社長。あなたは社長です。だから、損害が大きくなる前に損失を止め、迷惑を最小限に食い止めるのが社長の仕事です。つまり、あなたの仕事なんですよ。明らかに、私的流用は存在し、その付けを、下請けや、社員の給与カットに押し付けている。これが、長たる人間のやり方ですか?』と、
言った時、社長の顔が、また、水飴の様にグニャっと曲がり、大きな目眩がしてソファの前のテーブルに両手をついた。
『大丈夫ですか?』
と会計士がいうと、『水をくれ』といい、カバンから薬を取り飲み込んだ。
数十分・・・・
『今日は本部長の体調も悪いので明日にしましょう』と、コンサルタントが言いだした。
俺は、『平気だ』というと、『夜も遅いし・・・』とコンサルタントが言うと、
『夜も遅いし・・・じゃあ、お前帰れよ。夜が遅いとか、俺の体調がとか言ってる場合じゃねぇだろ』
『この際だから、はっきり全員に行ってやる。なぜ、ここまでほっといたんだ!』
『お前はこのまま帰っていい。顧問契約は解除だ。』と、コンサルタントに言った。
すると、『それはないでしょう。筋違いだ。』
俺は、『お前はいろいろなクライアントがいるだろうが、俺たちはここしかない。』
『お前がやった事の責任もあるんだぞ。お前の仕事はなんだ?経営を手助けするのが仕事だろ。その結果がこれだ。くだらない、私的流用で・・・そんなことを知っていようが、知らなかったであろうが、結果はこれだ。解除は当然だろ!』
というと、ブツブツ言いながら出て行った。
さて、これからだ。どうする?
そう思いながらも、手の痺れが猛烈に俺を襲っていた。
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