一人、発言をしてからは挙手の嵐だった・・・
『会社は実際どうなんですか?』
『我々にも気持ちや思考というものがあるんですよ!』
『どう、お考えなんですか?』
しまいには、『こっちの身にもなってくださいよ!公私混同じゃないですか!』
言われて、当然だ。
ホントは俺に言われてもと、言いたいとこだが、彼らの意見は正論だ!
それに輪をかけて、今まで溜まっていたものが若輩の俺を襲う。
『本部長が休んでる間、我々はホントにイヤな思いをしてきたんだ。休んでた人はいいよな。』
常務派の人間のここぞとばかりに言ってくる。
言わせるだけ言わせよう。
話はそれからだ。
『鳴り物入りみたいに戻られたんですから、本部長が何とかしてくれるんでしょうね。』
『そうですよ!何とかしてくださいよ!』
俺は一点をひたすら見据え、彼らの言い分を聞いた。
・・・・・
・・・・・
少し間があいた。人間の心理・・・ひたすら怒ってはいられない。言いえば少しは楽になる。
俺はここでみんなに話しかけた。
『俺が全て何とかする。営業以外の考えなくていい。、給与の事も・・・・下請けのことも・・・』
『じゃあ、どうすれば数ヶ月前の売り上げに戻すことができる?』と、みんなに聞いた。
ここが、勝負時になる。話し合いには押切と和解がある。
俺は、和解を選んだ・・・・
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