勝手なんだな人は・・・
俺もそうだったのかもしれない・・・イヤ、今でもようなんだ。
社長とあった夜、又、携帯がなった。
俺の部下の名前が携帯のディスプレイに浮かび上がる。
社員から電話は、俺が病気になってから初めてだった。
俺は電話がない事に、別に違和感はなかった。イヤな奴が休んでる位なもんだろと思っていたからだ。
電話に出ると、
『本部長ですか?』と部下、言ってきた。
『ああっ』と、答えると
『お電話もしないですみませんでした』と、詫びてきた。
『別にいいよ。どうした?』と、聞くと
『実は今日、社長が本部長が戻ってくるからなと言われてもので・・・』
『イヤな奴が戻ってくると言われて、ガッカリか・・・』と冗談を言った。
しかし、返事もしてないのに、あのおっさんはホントに勝手だなと思っていた。
すると、『実は言いにくいんですが、本部長がお休みなられた直後、ミーティングがありまして、そこには、社長、専務、常務、そして、我々、幹部という形のミーティングでした。』
俺は黙って話を聞いた。
『そこで、社長が今後一切本部長と連絡を取るなと言われました。』
俺は思わず、『何?』と言ってしまった。
『そこで、役員の方々はこれを機に本部長は降格もしくは辞任という形で退いてもらう方が、若い彼の事を考えれば、一番いいのではないでしょうか。という話になり、一切の連絡を禁じられました。そんな話があった中で、今日の社長の話だったものですから・・・』
『まずいから電話したって事?』
『いえ、違います。会社の中はめちゃくちゃな状態です。お聞きしているでしょうが、売り上げ低下は、著しく雰囲気も最悪です。そうしたのも、役員の方たちなんです。給料のカット。労働時間の延長と、幹部だけではなく、一般社員もヤル気をなくしているのは明白です。』
バカが・・・順応なるイエスマンの中にでも一人くらい止めれる奴がいないのかよ。
と、憤りを感じた。
『ありがとな。でも、社長には、医者に聞いてからじゃないと無理ですと言ってあるんだ。』と、答えた。
『無理しないでください』
『お前はムリしろよ。会社、ぶっつぶれるぞ!』といい、電話を切った。
ふぅぅ~と、ため息を一回つきタバコに火を付けた。
これを機に・・・かっ!
上手い事考えるねぇ。
それでもいいんだよ。別に・・・アンタを助ける義理はないから・・・・
ポチっとお願いします。