俺は、女性に全てを話した。
今迄の事。発症から今に至るまで・・・
そして、今日、俺が苦しんでいた病気に至るまで・・・
俺は、それが、この人に対する礼儀だと思った・・・
そして、ここまでしてくれる人への感謝の気持ちだった。
話の途中、女性は泣き出した。そして、『ごめんなさい』と、呟いた。
俺は、話が終わると『すません。俺のせいで・・・』と、謝るしか思いつかなかった。
女性は化粧をなおしてきます。といい、トイレに向かっていった。
俺は、なんとなく切なさを感じていた。やはり、世間の人とは、まだまだ無縁なんだな。
この病気は・・・
女性が帰ってきて『すいませんでした』と言う。
『なんで、謝るの?こっちが悪いんだからさ。こんな話、聞きたくないよね。ごめんね。』と、いうの
が精一杯だった。
そうこうしていると、俺はだんだんと眠くなってきた。
投薬か・・・・
安定剤が入っているんだろう・・・
女性が、『飲み物買ってきます』と出て行った。
俺は、その言葉を聞いたのを最後に眠ってしまった・・・
つづく
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