横浜のオヤジ!
もともとは、俺の本当のオヤジと事業をしていた。
俺の母と叔母は姉妹!
オヤジのコネで会社に入ったわけではなく、忙しかった店を手伝いに来ていた叔母と結婚した。
要は、社長の妹に手を出し、結婚した事になる。
だから、根性はすわっている・・・・
俺のホントのオヤジは仕事と女遊びが忙しく、子供だった俺をどこかに連れていくという事は、皆無に近かった。
その代りといっちゃ失礼だが、その分、横浜のオヤジは学校が終わればどこかに連れて行ってくれるような人だった。
俺の中では、生みの親と育ての親という感じでもある。
ホントのオヤジとの思い出は、『カニ食いに行くぞ!』と言い、フミヒロと3人で車に乗り込み、どこまで行くのかと思えば、着いたのは羽田空港!
そこから、飛行機に乗り、北海道までカニを食いに行った事。。。
豪快というか、ランドセルを家に置いて店に行った恰好のままだ。フミヒロなんて、左胸に名札を付けたまま、飛行機に乗ったんだから・・・
勝手といえば勝手な話だ。
でも、俺は間違いなく父親の血が多く流れていると思う。
*オヤジが二人出てくると、ややこしくなるのでオヤジとは横浜のオヤジとして考えてもらいたい
そんな感じの家庭環境だから、子供の頃は何が起きるか楽しみでしょうがなかった。
親に甘やかされたからと思う人も、いるだろうがそうではない。
悪いことをしたら、3メートルぶっ飛ぶくらい殴られるし、欲しいものが2つあっても1つにしなさいという、ごく当たり前の教育をされてきた。
そんな、オヤジが病院から家に帰ったら、フミヒロにこう言ったということを、後でフミヒロから聞いた。
『フミヒロなんでアイツが、病気にになるんだよ。なんで、なんで・・・』と、涙を流しフミヒロに訴えたらしい。
見かねた叔母が、『あの子だったら大丈夫だから・・・』と、たしなめても聞かなかったようだ。
その晩は、酒を浴びるほど飲み長い事、そのことばかりをいい涙を流し続けたようだ。
もう、泥酔状態で部屋に入る前にデカい声で・・・・
あの、悪童がぁーーー!医者のいう事も聞かない、悪童がぁーーー!
あの、悪童がぁーーー!医者のいう事も聞かない、悪童がぁーーー!
そんな感じの、オヤジだ。
俺は、ホントに感謝してるよ。
オヤジ・・・・
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