人は何のために生きているのだろう
今日は、フミヒロとオヤジに抱きかかえられ、待つこともなく、医務室のベットへ直行・・・
直ぐに医院長がやってきた。
母と話をしているようだったが、俺には聞こえない。聞こえるのは、たまに、大きな声を上げる医院長の声だけだ。
この時の姿はみていないので、あくまで想像だが、顔はやつれ、体には力が入っていなく、まさに生気のないようだったと思う。
医院長:『〇〇君、大丈夫かなぁ?』と、この間と同じように話しかけてきた。
大丈夫じゃねぁーから、ここにいるんだろ。と、言い返したかったがその気力もなく、頷くだけだった。
医院長:『採血!それから点滴!血圧計も・・・』と、看護師に指示を出した。
この時の俺はもう、左手が痺れてグラスも持てないような状態だったのを憶えている。
医院長:『チクッとするよ・・・』といって、採決をした。
そして、血圧を測り、点滴の針を左手に刺そうとした。
俺 『ひだりは、う ごか ない よ~』と答えると、
医院長:『そうかそうか』といい、右手に針を刺した。
医院長:『しばらく、待っててくれるかな。今日は大勢だけど御家族の方?』と、言った。
母 『はい。。。』
医院長:『皆さん、診察室にお入りください』といい、3人は診察室に向かっていった。
フミヒロが『ちょっと行ってくるよ』と、俺の耳元で呟いた。
ポチッとお願いします。