トコトコ奥の方に歩いていくと、そのスケールに驚かされる。


へぇ~!


すげぇーなぁ!


僕は幼少の頃に通っていた幼稚園はカトリック系の幼稚園だ。


その頃は、小さかったのでこういう感動は覚えていない。


しかし、大人になるとこういう風に見えてくるんだ。。。


母は、教会の長椅子の一番後ろに座っている。


俺はマザコンでもなければ、なんでもない。でも、病気になり、この間の件や死のうとした件で、母は何も言わず、俺が外に行くときは、自分の予定のごとく、ついてきてくれた。


そう、今の俺には『聖母マリア』のように見守ってくれている。


母とこれだけ多くの時間を共有するのは、多分、初めてではないだろうか?


後に話をするが、うちは家庭環境があまりいい方ではないからだ。



俺は、花を見たり、絵を見たり、映画を観たりして感動というものに希薄な人間だった。


しかし、この間の、Aの事や今日こうして教会にきて、感動するということがしばしばあった。


これも、医院長がいっていた感情の起伏だとか、自律神経だの、そんなものが絡み合っているのかもしれない。



そうこしていると、奥から白いワイシャツに黒のズボンをはいた初老の人間が出てきた。


『あっ!すいません。勝手に入って!すぐ帰りますから・・・』というと、『いいんですよ。ここはみんなの場所なんですから・・・』と、行ってきた。


『ありがとう。でも凄いですね。これ!』


『これと言ってはいけませんよ。神様に向かって。はははっ。』と初老の男性が笑いながら言った。


そうだよなぁ~  それは、まずい!


『何かあったんですか?』と、初老の男性が聞いてきた。


『いや!何もないよ。なんで?』


俺は極力、人には自分の病気の事は話したくなかった。


しかし、その初老の男性には見透かされている様だった。


『いやぁ~ 長い事、神様に仕えていると何となくそう思う時があるんですよ。』


うそだ~!!!


こいつ、神父さん?


ドラクエに出てくる洋服きてないじゃんか・・・


俺の中での、神父さんはドラクエの神父か、ローマ教皇ような恰好した人だった。


『神父さんなんですか?』と聞くと、『そうです。』、『なんで神父さんの服、着てないの?』と、俺

が聞くと、『はははっ!あなたは面白い人だ』と言い満身の笑みで俺を見つめていた。


つづく


ポチっとお願いします。

人気ブログランキングへ