携帯電話がなっている・・・


時計の針を見たら、もう2時を回っていた・・・


普段ならどうってことのない事なのだが、如何せん今の俺は・・・・


『今日、寝るとこあるか?』と、Aに聞くと『イクラデモアルヨ!』と返答が来た。


すぐさま電話に出る!


俺:『もしもし・・』


母:『こんな時間までどこにいるの?』

俺:『友達の家だよ。今日は体調がいいから泊まっていくよ。』

母:『だったら、電話くらい頂戴!心配するでしょう。』

俺:『ゴメン!ゴメン!』

母:『わかったわ。何かあったら電話頂戴ね。』

俺:『わかった。ごめんね。おやすみ。』

そして、電話を切った。

いずれにしても、この顔じゃ帰れないわなぁ~!


あいつらに殴られた時、たまたま、手が目に当たり、目の中が内出血している。


店のママに消毒してもらい絆創膏を貼り、Aがどこからか分からないが目薬の新品を持ってきた。

店のままに、たまに来れば、血だらけなんだもん、ビックリするわよ。と、叱られた。


そうこうしている内に、さっきの責任者が店に入ってきた。

『〇〇サン、スイマセンデシタ。コレデユルシテクダサイ!』と、明らかに金が入っている封筒を持ってきた。

『ああっ!いらないよ。こういう時もあるし、俺も行けないとあったから・・・』


すると、Aが、『ダメ!モラウ!〇〇サン』と、強めの口調で言ってきた。

『いいよ!そんなつもりないしさ。』

『〇〇サント、ワタシ、トモダチ!デモ、ソレベツ!ワカルデショ。ルールダヨ!』

そうなんだけどよ。

『分かった!分かった!これで無しだ!今日から友達だ。』

『アリガトウゴザイマス!ワタシ、Bトイイマス。タスカリマシタ。』


そういうと、Aが目で合図をしBは帰って行った。


封筒の中には50万入っていた。それを全部、Aに渡した。Aは札を数えている。

すると、Aは電話をかけ怒鳴りまくっている。なんで?

ママが言うには、なんで50万なんだ。ふざけんな!といっているらしい。マジかよ。

5分もしないうちに、さっきの責任者ではない奴が入ってきて封筒を置いて出て行った。

『A!やり過ぎだろ?』

『フツウノ、トラブル、ジャナイ!ルール、ト、トモダチ』

だから、2倍なのね!発想が凄すぎますよ!と俺は心の中で思っていた。

『ハイ!』と100万を俺に渡すA!

『お前の金だろ!俺はいいよ。』と、いっても一歩も引かない。

『分かったよ!半分はAで20は治療してくれたママに!それで、OK?』

AはOKとサインを出した。


さてと、久々に外泊かぁ!

Aが飲みに行くと聞かないので、病気の事を話した。するとAは店を出て行き、しばらくしたら戻ってきた。

『コレ、ソノ、ビョウキ、キククスリ!ソレトコレ・・・』真新しい封筒を渡してきた。

『オミマイ、ダヨ!ソレト、コレ、オマモリネ!』


こんな時間に、どこから薬を持ってきて、どこからお守りもってくんだよ。。。

と、思いながらも、その優しさに人目をはばからず、俺は大泣きした。


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