医院長と話した後の俺は不思議と何の障害も出なかった。
むしろ、喉元にあった物が取れようなな感じさえした。
久しぶりにあんなに話をした。
ホントに久しぶりに・・・
その晩は、母が、『たまには、外食でもしない』と声をかけてきた。
俺は、『いいよ』といい、久しぶりに外で食事をすることになった。
入った店は、家の近所の中華屋さん・・・
この界隈では、有名で場所の割には高い金をとる。
美味いのは美味い!
入り口には、乾燥した大きなフカヒレが飾ってあり、いつも満席状態だ。
『こんばんわ~』と、母が声をかけると店のママさんが振り向いた。
『久しぶり!元気だった?』と、聞いてくる。相変わらず気さくな人だ。
『いつもの料理を見繕って。』
母はそういう人間だ。。。
別に金持ちの家でもなんでもないのに、自分の母だからいうわけではないが、豪快だ!
料理が出てきて、二人で食事をしていると母が『しばらくは漁師さんね!』と、笑顔で話しかけてきた。
『ああ!明日からは毎日、魚料理だな』と、冗談交じりの返事をした。
『あ~あっ!楽しい時間は早く終わっちゃうわね』と、母が呟いた。
食べ終わり、店を出ると、『あそこ行こうか』と言ってきた。
あそことは、昔から馴染みのスナックだ。
多分、相当、気分がいいらしい・・・
こんな日が続けばと思い、家路についた。。。
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