『〇〇さん。第一診察室にお入りください。』


やっと俺の番か!


ホントに病院という所は、イヤなところだ。


入っただけで調子が悪くなる。マイナス効果抜群なところだ。


まぁ、今となればマイナス効果を出している一人ではあるんだが・・・


診察室のドアを開ける。先日の事が頭をよぎる!


しかし、そこに座っていたのは先日の主治医ではなく医院長だった。



医院長:『イヤ~ 〇〇君!元気かねぇ~』


元気じゃねぇからここにきてんだろ!と、思いながらも嫌味がない。


医院長:『実はねぇ。本来、あまりない事なんだけど君さえ良ければ担当を僕がしたいんだけど?』


俺  :『なんで?』


医院長:『この間の先生が君の事怖いんだって。ふふふっ!冗談だよ!どうかなぁ?』


俺  :『あんたは俺の事を治せる自信があるの?』


医院長:『分かんないなぁ?でも、嘘はつきたくないし、嘘をつける立場の人間じゃない事は理解して     いるよ。だから、分かんないんだよ。』



俺  :『はぁ?嘘はつかないけど、治せるかどうか分かんない?医者のいう言葉じゃねぇだろ!』


医院長:『そうだねぇ!本来、医師のいう言葉じゃないかもしれないね。でもね。』



医院長:          『医師も人間なんだよ。』


医院長:『完全ではない。でも、今の君の苦しみを少しは取り除くことはできる』


医院長:『完全にか?一部なのか?それが分からない。っいうことなんだよ。』


俺  :『完全に治る確率は?』


医院長:『それは、私が決めることではないんだよ。〇〇君が決める事なんだよ。』



俺  :『はぁ?』


医院長:『君の絶対的感覚でね!』


この間の言葉を言っている。


何考えてんだ。こいつは? でも、こいつさっきから俺の事を名前で呼んでるよなぁ~

と、そんな些細なことを俺は考えていた。


つづく



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