病院の待合室


この頃から俺は、母とも喋らなくなっていた


当時、付き合っていた彼女とは一日に何度か、メールはしていた


『なんで、電話に出ないのよ』


返信メールには風邪で声が出ないんだ。と、いって書いて送ったが、酷い話だがどうでもよかった。


そういえば、近頃、本も読んでないな。 テレビを見る時間もないせいもあったが、本の方が好きだ。




拘束されないし、仕事の空き時間に、読むこともできる。



そんな事を、考えていると、名前を呼ばれ診察室へ



主治医から『調子はどう?』と聞かれた。


どう?って見てわかんないのかよ。


『薬は効いてる?』


『話を聞いてるかなぁ?』と、医者が言ってきた。明らかにイラついてるのが分かる。


母がすかさず、『家でもほとんど口を聞かないんですよ』と話した。



『それはいけないなぁ!薬を飲んでから少しは違う?』


『いい加減、話そうよ。』


『他の患者さんもいるんだし、迷惑がかかっちゃうよ?』と、さっきよりかなりイラついている。


その次の言葉!


『これはダメだなぁ』と、下を向きながら、小声で言った主治医の一言が俺の耳に入った


その瞬間何かが猛烈に自分の中で変化した。


そう、助走をつけずに一気に加速するジェットコースターも様に・・・



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