魔の手浸食

泣き崩れていた母親を、ただただ見上げる自分。


右手には点滴。　多分、ブドウ糖かなんか知らないけど、点滴が一粒一粒、落ちていくことだけを、しばらく眺めていた。


しばらくすると、主治医と女医さんがやってきた。


　　すると、主治医から、『鬱病だね。血液検査にも出てるよ』



血液検査から出てる？


面倒だったので詳しくは聞かなかったが、顎の下ほうに何とかという所があり、そこの成分みたなも

のが、鬱病になるとたりなくなるらしい・・・


そんな事は、どうでもいいことだ！



『結論からいうと、一般的には鬱病と言われているものと、脅迫概念を抱いてしまう病気なんだ。』　


　　　　　　　　　　　　　　週一！

仕事もあるし、そんなの無理だと主張したが、この病気は、切って取ったり、抗生剤のようなものを飲んだからと言って、すぐに治るものではないんだよ。


その一言に、絶望感と脱力感だけが残った。

では、投薬の話をするから医務室へと言われながらも、俺が鬱病？と、まだ信じられない自分が誰もいなくなった病院の静寂の中にいた。。。。


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