自分はホワイトのVSEを予約したつもりだったのだけど、

入線してきたのは、昔懐かしのLSE型展望車だった。

古さゆえ、車内の空調が芳しくなく、
さらに私の最も苦手とする中年女性ご一行さまが缶ビールを飲み始め、
おっさんのようにしきる女性によって、場の空気はよどんだものに変身。
僕らのテンションは一気に下降し、我慢しきれず、席を変えてもらうことに。
しかし、どこへ行っても自分の姿の見えない身勝手な人間はいるものだ。
雨の中、互いに暗い顔をしながら、終点の湯本からタクシーに乗り込んでホテルへ直行。
登山電車で紫陽花を見ながら途中までとも考えたのだけど、
台風の影響で雨足の強くなる前にホテルへ着く方を優先した。
ホテルに着くと、チェックイン待ちの高齢者がちらほら。平均年齢は60歳以上だろうか?
ロビーは、休業中なのかと思う程に、閑散としていた。
追い打ちをかけるように、テンションは下がりまくり(笑)
やはりいただいたA◯exの無料宿泊券のホテルを選択したのが間違いだったのか・・・
次回からは、もう少しリサーチしてからにしよう・・・そんな風に思いながら、
ロビーでチェックインの時間まで待っていると、
Lukeさま~、Lukeさま!
Lukeさま~、Lukeさま?と何度も呼ばれ、
実際はそのホテルマンの真後ろで
はい!ここです。Lukeです。ここでーす。と何度答えただろう?!
まるでコントか何かをしているように、
あっ!お客様、気がつきませんで申し訳ありませんでした~(笑)と、
そのまま客室へ案内された。
なんだかとんでもない所へ来てしまった予感・・・失敗したかも知れない・・・
しかし、客室へ入った途端。
開口部の窓は額縁のように、綺麗に整えられた広大な緑のゴルフ場を切り取っている。
晴れていれば、駿河湾を一望でき、新宿の高層ビル、房総まで見えるのだというホテルマン。

和室なので、とにかく無駄がなく空間が広い!天井も高く開放感が私たちを包みこんでくれた。
もう何年も畳には触れていない。ごくありふれた畳がpreciousにはすごく新鮮に映ったようだ。
早速、クローゼットにあった浴衣に着替えてはしゃいでいる(笑)
備え付けのお茶とお菓子を食べた後、浴場へ。
プライベートの露天風呂で温泉も初めて経験して興奮している。
嬉しさあまって、子供のように泳ぎ出す始末。
温泉大好き!を連発し、時折強く降る雨の中でも、満喫している。
余程に嬉しかったようだ。
内心どうなることかと思った自分も、胸を撫で下ろした。
箱根名物の美術館巡りも検討していたのだけど、悪天候で身動きが取れず、
滞在中は殆んど湯の中で過ごした(笑)
この辺りで、ホリスティックメディスンのクリニックでも作ろうか?
なんて冗談をいっても、真に受けてしまいそうな勢いだった^^;
露天風呂から見える二本の木が重なるように立っていた。
雨に打たれながら、時折強い風に翻弄されながらも、やさしく「しなる」姿を見て、
自然との共存の難しさと、柔軟性の大切さを改めて感じることに。
単純硫黄泉なので、肌がツルツルしてくる。
角化した皮膚がどんどんと剥け落ちて、正に天然のピーリング・脱皮が出来たようだ。
帰り間際まで、温泉大好き!を連発してはしゃいでいた姿を見れたことが、
この悪条件の中でのせめてもの救いだった。

LUKE




