心配からJulienに連絡をした。
元気になったかい?
今日も気分が落ち込んでる。
具体的には何に対して悩んでるだい?
将来のこと、それとも現状のこと?
うん、両方だよ。
ちゃんとやろうとしてもできないんだ。
でも、今度の金曜に適正試験とその後の仕事の内容が教えられると思う。
財政破たんの煽りで仕事が本当に少ないんだ。
スペイン語を学んでいたときは、それ自体が楽しかったし、
仕事も面白かった。でも、いまは面白くもないし、歳をとったせいか
勉強のスピードも遅くなってる。
まだ、十分若いじゃないか。
倦まず弛まずだよ。がんばれ!
と会話が続いていたのだけど、私が勘違いをしてスペイン語を使う
行政の仕事に就くのかと思っていたら、
もっと、違うセクションを新たに希望していたようで、
話しがかみ合わず、気分を害してしまったようだった。
失業という状況は、人を本当に不幸に陥れてしまう。
欧州の現状は非常に厳しく、かなり深刻だ。
時間が経ってからまたメッセージを送ってきた。
最近パニックになってしまうんだ。
攻撃的に話をしてしまって、ごめんなさい。
僕のことで悩まないでください。Lukeには本当に心から感謝している。
大丈夫だよ。心配いらない。
お前の心の声が聴きたいんだ。どんなときでも心配なことは吐き出せ。
(Julienは、精神的にかなりまいってしまっている。
私が距離を置こうとすると、見捨てられたように感じてしまうのか、
口で言っているほど大人ではないことを言ってくる。
職業が手にできるようになるまで、日々のサポートは必要なようだ)
このように、経済的な痛手から、情緒の不安定を招いてしまっている
欧州の若者たちは、莫大な数に上るのだと思う。
何より職があるかないかが、より重要なように映る。
しかし、日本人と異なり、私を医師としてではなく、一人の人間として
扱うところがやはり新鮮に私には感じられる。
多くの日本人は私の職業を一度知ってしまうと、その固定観念から
抜け出られず、自然と接する態度が変わってくる。
日本人の当然は、外国人には不自然に映る。
言葉の違いだけでなく、文化や概念が強弱違うのだから。
今後、私の行く道も容易ではないかもしれない。
何事も人より時間がかかり、遠回りをして生きてきた自分だけど、
こころに描かれた映像を信じて生きていくしかないと思っている。
なぜなら、それが本当の自分だから。