「先生は、いつもリーダーになれとおっしゃいますが、
自分はリーダーには向いていないのではと思うのですが・・・」
「リーダーというのは、たとえであって、
僕らの仕事が専門職・独占業という範疇にあること。
そして、僕らだけにしか許されない行為
(例えば人の体を切ることなど)を担うことから、
責任を持った言動や態度をとれるようになってもらいたい
ということなんだよ」
「それは、わかるのですが・・・」
「君が将来、患者さんから質問や相談を受けたとき、
専門的な知見をもとに、わかりやすく堂々と答えられる、
あるいは適切な助言ができるような度量を持ってもらいたいんだ」
「それでは、べつに演説みたいなことができなくてもいいんですね」
「??・・・君、政治家を思い浮かべてたの?」
「はい、なんとなく・・・」
「リーダーといっても、僕らは政治家ではないよね。
ある意味、まったく異なる生き方をするんだ。
社会をよくする・貢献するという言葉は同じでもね、
やってることは違うだろう?」
「自分が何科(の医者)になって、どんな生活をしているかが、
ぜんぜん想像できないんです(>_<)」
「まだ、医学という学問を学び始めたばかりだ。
臨床医学(実地)を学んでからでも遅くはないよ。
僕もそうだったよ。
でも、今からでも意識してもらいたいことがある。
世の中がどのように変わろうとも、
僕らの仕事は、僕らの仕事だ。
つまり、先人たちが築いたゆるぎない信念の上にあって、
君も、これからそれを継承していこうとしている
このことだけは忘れないでな」
「はい(^^)」
「やりもする前から深刻ぶるな!^^」
先日、学部2年生の学生さんたちと食事をした際のことです。
そろそろ、何となく自分の仕事に対する期待と不安が見え隠れ
してきている大切な時期です。
プロとしての自覚が育つまでには、人としての成長とともに
これからまだ数年の歳月が必要となります。
LUKE