公開された「プレイステーション 5」のスペック詳細から見えてきたこと
3/20(金) 12:15配信WIRED.jp
公開された「プレイステーション 5」のスペック詳細から見えてきたこと
CHRISTIAN PETERSEN/GETTY IMAGES
マイクロソフトは2月に次世代機「Xbox Series X」のスペックを公開し、自らが描く家庭用ゲーム機の将来図を示した。そして続くソニーは3月18日(米国時間)、「PlayStation 5(プレイステーション5、PS5)」のスペックを明らかにした。
【動画】ソニーの次世代ゲーム機「プレイステーション 5」
PlayStation 5のリードアーキテクトであるマーク・サーニーは18日、発売予定のハードウェアのスペックについての詳細を淡々と語った[編註:のちに公式の追加情報が日本語で公開されている]。
ソニーは以前、詳しい情報を『WIRED』US版だけに明らかにしたことがある。次世代機がゲームの8K解像度をサポートすること、そしてAMDの第3世代の「Ryzen」のカスタム版チップを搭載すること。さらに、3D環境における複雑な光の相互作用を再現できるレイトレーシングに対応するといったことだ。
PlayStation 5のプロセッサーは3Dオーディオをサポートし、外部ハードウェアを必要としない。環境に配慮するプレイヤーにとってありがたいのは、ソニーが発売予定のこの製品において、「ゲームを中断した際の待機時の消費電力がPS4を大きく下回る」ことだろう。
とてつもなく速いSSD
さらにサーニーは、次世代機のSSD(ソリッドステートドライヴ)、3Dオーディオ機能、後方互換性についての詳細を語った。
「単なるSSDではなく、とてつもなく速いSSDを使えるとしたら、どうでしょう」と、サーニーは言う。PlayStation 5には825GBというとてつもなく大容量のSSDが搭載される予定で、サーニーによると「大変革をもたらすもので、開発者からの希望が最も多いもの」だという。更新データによる際限のないアップデートにゲーマーたちがやきもきするなか、SSDは構造的な障害を取り除く助けになるはずだ。
また、転送速度は5.5GB/秒となる。サーニーによると、これによりゲームの読み込みは瞬時に完了し、更新データのダウンロード速度も速くなり、ロード中の表示はほとんどなくなるという。ゲームでの「瞬時の移動」が、実際に速くなるかもしれないのだ。
サーニーは19年の段階では、PCで利用可能なあらゆるものよりも、PlayStation 5が搭載するSSDは速いのだと『WIRED』US版に語っていた。しかしいまでは、さらに優れたドライヴが市場を席巻するだろうとみている。PS5のオーナーは、外付けドライヴを使ったりサードパーティー製のM.2 SSDを搭載したりするなどして、ストレージを拡張できる。