ヒルマン・インプ BMWエンジン換装はこんな感じらしい
先日、APEX The Inside Story og the Hillman IMP の最新版が届きました。
目を通して見ると、内容はやはりかなり追加されていて、
インプ50周年あたりから、かなり変わったヒルマン・インプを取り巻く
その後の状況にアップデートされていました。
まあ、よかった面もたくさん見てあげようー
最新の状況を伝えようという
大きく2点です。
近年、英国ではインプに対する関心が盛り上がっているようで、
各種部品に対する供給状況は、なんと以前よりも素晴らしく良くなってる と
記載されてます。
ボディーパネルも再生産品が各種あり、朽ち果てたボディーの修復も
飛躍的に楽になっているようです。
ただし、非常に重要なパーツである新品クランクシャフトは もはや入手が不可能との事で、これだけはリプロ品も無いそうです。
僕みたいに、まあ、車をチューニングしてレースに出よう とか思わない向きは、
あまり関係のない話なのですが、インプ用のチューニングパーツ(若干の排気量アップ、特別ヘッド、特別シリンダーライナー、特別コンロッド、など レース用に
Hartwell Tuning (ジョージ・ハートウエル)から供給されていたそうですが。
この会社、かなり以前にルーツグループの没落とともに消滅してしまい、レース用にチューニングすべき特殊パーツ供給の道が2015年ころには完全に途絶えてしまって、そうなると使えそうな他のエンジン換装の話とかが出てくるわけですね。
(このあたり、以前紹介したIMP SITE超詳しく記載されてます。供給された多数のキットも詳しく解説されています。)
エンジン換装に乗り出したのが、ジョージ・ハートウエル亡き後、インプのレースチューニングのスぺシャリストととして実績のある クラーク・ドーソンです。
この人、すごいインプマニア・スペシャリストで 最初のインプを手に入れたのは14歳で、農場で乗り回していたそうです。 その後、ラリー、オートクロスなど多数のレースに出場。
アンドリュー・コーワンのため、放置されていたインプのワークスラリーカーを完全にレストアして2009 年のジム クラーク ヒストリック ラリーでクラス優勝を果たしたそうです。
まだ、インプを厩舎にいっぱい持ってるらしい・・・・
さて新しくレーシング・インプを作るため、クラーク・ドーソンが目を付けた換装エンジンは、BMW Kシリーズのエンジンでした。
曰く、
「インプの魅力は、(エンジンが)比較的軽く、コンパクトで、非常に強力で、平らに縦に取り付けられるように設計されていることです。」
確かに、縦置きで、平で、軽い っていったら、 BMW K シリーズですよね。
それで、2週間で 987cc K100のエンジンを積み込んだそうです。
結果良好にて その後、2020年半ばまでに、60台のインプがBMW換装され、
各種BMWエンジン用の換装アダプターキットを販売。
レストア業の副業に・・
クラーク・ドーソンの換装の優れたところは、換装が完全に可逆的で、
インプのボディーを切ったり塞いだりしないので、いつもで、オリジナルなインプエンジン搭載に戻せるところだそうです。
参考データ
1200cc K シリーズは 130 ~ 140bhp (本人によれば、インプの140馬力は怖くて推奨しません。 との事です)
お勧めは、
BMW の KI100LT ツーリングのエンジンで
「後期 1100 は、マイルドなカムを備え、よりリラックスしてトルクがあるため、より良い選択肢です」
だそうです。
まあ、僕は貧乏欧州大衆車が好きなので、あまりり関係ない世界の話なんですけど、 インプネタの参考にでなれば幸いです。
K100のエンジンを購入する資金があったら、中古のヴィブラフォン購入に充てたいですw
クラーク・ドーソンについても。IMP SITE で詳しく紹介されているので
チューニングデータを見たい方はそちらへ
そうえいばなんと、Facebook に
というそのものズバリのグループがありました。
このグループ、2017年に設立 とあるので、
やはり、最近になって盛り上がってるって事のようですね。
メンバー 1659人
非公開ですが・・・
入会してる強者のご報告を待ちますw
グループのトップイメージ画像を借用。
BMWエンジンが、インプのエンジンマウントを利用して乗せられてますねー。
うまく収まってます。