HILLMAN IMP ヒルマン・インプ 資料館2 | ektarのピントグラスな日々・デザイン備忘録

HILLMAN IMP ヒルマン・インプ 資料館2

ヒルマン・インプの本で、日本書紀にあたるのが、 

 

「IMP THE COMPLATE STORY]

George Mowat-=Brown 著

2003年初版

 

といいう書籍です。

 

先の、APEX  THE INSIDE STORY OF tHE HILLMAN IMP

1988年初版 から、15年後の出版です。

IMP生産終了から1/4世紀経て、ようやくIMPの事を冷静に

総括できるようになったのでしょう・

 

まあ、THE INSIDE STORY が古い本で、違っているとこも多々あるので、

オレが徹底的に、当時の公文書、関係者への徹底聞き取り調査を

やって、IMP書籍決定版を出すぜー

 

とまあ、こんなノリで・・

 

内容は

当時の関係者に多数インタビューを行った結果を反映。

また、IMPを悲劇に導いた様々な周囲環境・・・

イギリスの政治問題の犠牲に

とか、

ルーツ社の斜陽化

とか、

より高い所からのパースペクティブで捉えた書籍で、

IMP研究家の方は、前出の一冊と共に

必携書籍だと思います。

 

妙な事に、先に出た INSIDE STORY OF THE HILLMAN IMP

についての言及が先の本の誤り指摘個所以外は

あまりなく、巻末のBibliographyにも掲載されいない不思議?

先の本を参考にしてないはずは絶対に無いと思うんですが。

 

著者同士が中が大変悪かった??

二人とも、英国の自動車書籍の執筆者です。

 

 

さてこの本のリードがなかなか良くて、

リード自体で、IMPの本質を良く表しているような気がします。

 

「IMPは英国の自動車業界のサクセスストーリーの一つになれる可能性がありました。

モダンなデザイン、

それに見合ったパワーと優れたハンドリングを備えたこの車は、

MINIよりも優れた車であると広く評価されました。

 

そしてその工場はスコットランドの歴史の中で

輝かしい地位を占めるはずでした。

 

しかし、それはうまく行かず、

初期トラブル、

品質管理の問題、

労使紛争

企業の弱体化

などがすべての計画を台無にしてしまった・・

 

綿密な調査で、悲劇のスモールカーのすべての歴史を明らかにする とかとかいうような感じで、」

 

amazon.comの紹介文も、なかなか良いですね。

この本は、値段もそう高くないし、ファンとしては1冊は持っていたい!

 

「ヒルマン インプは、おそらく英国の自動車史における他のどの車よりも激しく意見が分かれています。好きか嫌いかのどちらかです。 BMC ミニに対するルーツ グループの答えであるヒルマン インプは、グラスゴーのリンウッドにある専用工場で製造され、スコットランドの自動車産業の新時代の始まりを表すものであることが期待されました。デザインチームの主要メンバーへのインタビューと、公式文書の前例のない調査の助けを借りて、この風変わりな小さな車の設計と開発の物語は、それを取り巻く複雑な商業的および政治的陰謀と対照的に設定されており、この本は単なる自動車の本ではなく、危機に瀕している業界についての興味深い洞察でもあります。」


 

さて、僕の知っている限りでは、この2冊を除いては、

IMPに関する詳しい書籍は出版されえいないようです。

2冊とも、相当な労作です。

著者に感謝

 

ついてに、

僕がIMPを好きか嫌いかと言えば、

結構好きです!